岡本五郎先生と学ぶ 自然流 ぶどう作り体験 1日目

自然流ぶどう作り体験
美味しいぶどうジュースを作ろう
~岡本先生と楽しく学ぶぶどう栽培~

というテーマで5回に渡り自然流の体験を研修して参ります。
今回は、その1回目です。

講義は岡山大学農学部教授の岡本五郎先生です。
場所は御津町にある洋蘭とぶどうを作られているスコレーさんで行いました。

スコレーさんに何故先生がスコレーさんに来られて講義をされるのか尋ねてみましたら、先代の時代に先生が先代と共にこちらで研修、勉強されていたそうです。
新しい栽培の方法を確立され、それを多く広めて行きたいとのお考えであろうと判断させて頂きました。

研修の内容は、手間を掛けずに栽培し、本来の美味しさを出す考え下、主に加工用の勉強して行きます。

ぶどう作り体験(図1 垣根栽培)
写真はその土壌で根域栽培の様子です。
自然流ですので、露地を基本としています。

根のコントロール

ポイントは、ビニールなどで下敷きにしないことです。
元々この研修の地は水田で、水田の粘土では根は入りにくいのもありますが、地下水からの水も通さなくなる為、ビニールはしません。
また、根が伸びたとしても、この根域の間に80%根があれば十分コントロールできます。
現在のやり方では、根がいろいろなところに伸び栄養を取る為、成長が止まらずコントロールもしにくいのが現状です。
ここに省力化の違いがあります。
水田の粘土より、上の堆肥等を混ぜた土の方が居心地も良く、肥料もあるのでほとんどの根がこの間に自然に密集します。

施肥も現状は礼肥を除くと1年分を元肥の1回で行うのはずさんである。施肥は食事でもあることから、5、6月肥料を良く吸うので、実が付いた時期の6月初に1回目を撒き、2回目は秋の根の出る時の秋肥えを行うのが望ましい。1、2か月で吸う量でコントロールし、実の果粒軟化時期には施肥が切れ新梢の伸びが止まることも重要である。

根域と樹冠の面積の比率は、根域1に対し樹幹4の1:4が丁度良いとのことです。

次に幹、枝に移ります。

幹、枝の管理

生食用ぶどう(図2 生食用栽培)

こちらは、従来の生食用の栽培方法です。
新梢を誘因し棚に取付け摘心を繰り返し、人の顔から頭の高さで房を作る手間の掛かるやり方です。
主幹・主枝の高さは約2m位になります。

 

 

加工用ぶどう

(図3 加工用栽培)

今回のテーマはこちらです。
土壌部分は垣根仕立てです。
垣根とは、境界に設けられる壁のことです。

枝や房の管理を最小限にして美味しいぶどうに仕上げる方法です。
主幹・主枝の高さは1mになります。腰ほどの高さです。
その高さに結果母枝がでる主枝をはわせます。
(写真:図1 垣根栽培参照 )

ここまでは、高さが1mか2mかが違うだけです。
その後が大きく違います。
ぶどうの自然の性質に任せると新しく出た芽、新梢は上へ太陽へ向かい伸びます。
その性質をそのまま生かし上へ伸ばして行きます。
垣根栽培ぶどう伸ばす高さは丁度頭の付近までです。
そこまではさすがに自分では立ちませんから、胸の高さにキャッチワイヤーという新梢を挟む仕組みがあります。
ワイヤーとワイヤーの間に新梢を通し挟むだけです。
頂上では自然に折り返し垂らしておくだけです。
それ以上は伸びません。
それは垣根で根の大きさをコントロールし、施肥もその付近で止まる量を与えているからです。
ここに垣根栽培のコントロールのしやすさがでています。
また、新梢管理も摘心を繰り返す必要はありません。
すごく省力です。

このキャッチワイヤーは、珍しいものでもなくアメリカではメジャーとのことです。
太陽の向きに合わせてキャッチワイヤーを動かし、日がよく当たるようにもしており、そのお陰で上しか当たりにくい日が下にも当たる効果もあるそうです。

房に関しては、生食用ではぎっしり実が詰まっており仲間で光が入らないですが、ばらばらの実にすることで光を入れ糖度などを上げる。
葉に対しての房の大きさは決まっている為、結果量調整は行います。

このような栽培方法を残り4回で学んで行きます。
次は、山ぶどうの挿し木についてです。

 

山ぶどうの挿し木

挿し木山ブドウ(図4 挿し木)
図は結果母枝です。
挿し木になる部分は、果房の付いていたところを除き、また先の部分も除いた真ん中の枝を使用します。
この部分を束ねて土に埋めて保管しておきます。
冷蔵庫だとカビや乾燥の影響を受ける可能性があるからです。

挿し木をするタイミングは、3月の彼岸の頃がベストです。
上端は直角に切り、乾燥する面を小さくします。
下端は差し込みやすくする為、斜めに切ります。

ぶどう挿し木(図5 挿し木写真)
挿し木をした状態です。
土台はロックウールです。
山ぶどうは根が出にくい性質なので、発根促進剤(IBA)を挿す切り口に付けロックウールに挿します。
土壌に植える時には、ロックウールを付けたまま植えます。
ロックウールは自然の物なので害はなく、小さな根もそのまま残すことができます。
栄養はこの挿し木の中にありますが、小さ過ぎると養分が少なく、大き過ぎると芽が出にく性質があるそうです。
ここでも中庸な物を選ぶのがベストです。
苗木屋さんは大きい方が売りやすいですが、中庸な物でも問題はありません。

根を先に出させる為、底にボトムヒートで30℃以下まで地温を上げ根側を温めます。
芽よりも根が出たら成功です。
先に芽が出ても根が出なければいずれ枯れます。
芽が出て花が見えれば、花をピンセットで抜きます。
花が一番栄養を使うためです。

この後どのように伸びるか楽しみです。

秀吉

 

 

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