平成26年度イノシシ対策講演会「被害対策を考える」

岡山吉備中央町ピオーネぶどう

我が天空のピオーネ園での被害も出始めているイノシシの対策を考えるため、
講演を受けに行きました。

講師 近畿中国四国農業研究センター
鳥獣害対策研究グループ
研究員 堂山 宗一郎 先生

演題 「イノシシを知って被害対策を考える」

結果から、ホームページなどによる検索で情報を得られますが、研究成果を映像を
踏まえて見ることにより、間違った認識などを再確認することができたので、
その内容をまとめる。

■イノシシの動作
しっぽを上げている・・・緊張している状態
頭を上げたり下げたりする行動・・・確認をしている状態
毛を逆立てる・・・緊張している状態
繁った草などから開けた場所に出る時・・・必ず一旦停止をする

■イノシシの行動
イノシシに限らず動物は起きている間ずっと餌を探している。
起きている時間は7〜8時間。
餌の割合は90%植物質の根っこや葉っぱ。
山際のくずやわらびを食べている。
ミミズを掘っているように見えるが何かないか探しているだけである。

土を掘るのは、足では掘らず鼻で掘る。
自分の体重くらいは鼻で持上げられる。

鼻は確かに良くきくが、人間よりよいというだけである。
犬と同じでにおいながら一つずつ丹念ににおう。
掘り続けていることから遠くの匂いを感知しながら餌を探していない。

ぬたうちは、汗を皮膚からかけないので体温を下げる役割と、寄生虫などを予防している。

雄は1頭で動き、雌は子連れなど群れで動く。

■その他
ウリボウに見られるシマは3〜6か月で抜ける。(ウリが抜けるという)
短足であるが、雪でも早く動ける。
学習能力は犬並、ニホンザルと同等。
お座りも15分で覚えることができる。

■イノシシ対策
①近づけにくくする
安心させない、落ち着かせない、食べさせない!
イノシシは楽して安全に沢山餌を食べられる場所に居付く。

体を隠せる場所が安心するため、草刈を行い隠れられないようにする。
獣道は見通し良くする。
藪の中に隠れているが、藪の中から常に人間の行動を勉強している。
人間側の藪の外からは中が見えにくい。

草(藪)の際で柵をすると藪で隠れながら柵を学習するので、
体が見える位置まで柵を草から離す。
慣れた場所では警戒しなくなる。

イノシシは冬から春まで半分くらいしか生き残れない。
アフリカの乾季=日本の冬
残さなど餌が増えているので冬場生き延び増えている。

イノシシはカニを食べるが、子供は親がカニを食べるところを見ていないと
カニが食べ物と思わない。食べ物も学習している。
果樹などの実も地面から2mは離さないと学習し立って食べる。

②柵
イノシシは幅跳び120cm、高跳び100cm飛ぶことができるが、
飛ぶという行為は最終手段。
80cmはすぐ飛ぶ。
飛ぶ=足を怪我するリスク=絶滅リスクがある。
逃げる時は飛ぶが、それは捕まるリスクを上回った時に飛ぶ。

隙間が一番好きで、飛ぶ前に下の隙間を入念にチェックする。
ポイント 下に隙間をつくらない。

石ころを良く転がすが、石の下に餌はないかと探している。
足が掛かるところがあれば5mの崖でも登る。

ワイヤーメッシュの選び方
1m×2mの全アミ
メッシュの間隔は、10cmにすれば入れない。
15㎝だとウリボウが入ることができる。
ウリボウが入れば親も何とか入ろうとする。

太さは、3.2mm、5mmがあるが、3.2mmは1mおきに支柱の補強がいり、
5mmだと2mで良い。

メッシュの向きは、横の棒が内側に来るように向ける。
噛んで引っ張った時、縦の棒で守られるように取り付ける。

メッシュは基本埋めなくても良い。
まれに30cm掘るイノシシもいるがまれである。

メッシュに足を掛けてよじ登るイノシシもいる。
対策は、上から30cm位のところを15~20℃くらいに折り曲げる。
百選練磨のイノシシも入れない。
その時また下の隙間を探し出すので、下の隙間はないようにしておく。
イメージ ①隙間を探す → ②押す → ③よじ登る → ④隙間を探す

目でも確認している。
夜行性ではなく、昼間に動きたい。
理由は、視力は夜に下がる。(人間よりは見える)

電気柵の効果を最大限にする
電気柵の高さ、20cm間隔にする。主に20cm、40㎝で、心配なら60cmも入れる。
イノシシの目線になってみると効果がわかる。
やってはいけないことは、飛び越えないようにと30cm間隔にしてしまうこと。
目線に線がないので、鼻で確かめる事をせず、下をくぐられてしまう。

アスファルトは電気を通しにくいので、アスファルトには意味がない。
必ず土の上でアースの役目がないと効果がでない。
防草シートも遮光が強いタイプなど効果がでないものがある。

電気柵の支柱に丸いガイシがあるが、向きは外側でイノシシが触った時反応する
ようにしておく。内側に向けても効果はない。

収穫後や冬場電気を切っておくと、鼻で触っても効果がないとイノシシがわかると
次から確かめようとせず触らなくなるので効果がなくなる。
また、周囲の方の電気柵も触らなくなる。

草や崖の近くに柵などはしない。
隠れさせないためで、崖から少し手前にしておき、裏も草を生やさなようにする。

③捕獲
狩猟は趣味。
有害捕獲は目的。

悪さをするイノシシと悪さをしないイノシシがいる。
山奥に住んでいるイノシシは基本悪さをしないが、集落の近くに住んでいる
イノシシは頭が良く悪さをする。

におい、光、音を100種類以上試した結果すぐに慣れることがわかった。
一時的に効果があったように見えるのは、昨日と違う環境が怖いと感じるため。

効かないと発言は業務威力妨害に当たるので言えない。
あくまで参考まで。

忌避剤、オオカミの尿での実験では、嫌がるどころか体ににおいを擦り付けている。
タバスコ46倍でも全く鼻についても問題なく、舐める行為もある。
その後、体に擦り付ける。
結果、強いにおいなどの成分は、体に擦り付けるため、誘引する可能性もある。
理由は判明していない。

青い光で逃げるのか。
イノシシの目は、灰色と青色だけ見え、白黒テレビに青色だけ色があるイメージ。
青色を怖がっている訳ではい。
映像でも、青色ライトは気にもせず、頭上にあっても餌を食べている。あいお

むしろ青いランプがあるところで餌を食べると間違えた学習をし、 青い光があるところは餌があると判断することもある。 全て使い方を間違えると誘引剤に成りかねない。

一時的効果を狙うのなら、つけては外すという手間でイノシシに 慣れさせないことが重要である。

 

 

 

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