ぶどうピオーネ移植(まとめ)

岡山吉備中央町ぶどうピオーネ

丈夫の移植① ~移植の経緯~
天空のピオーネ農園では、苗の植付時に予備3本の苗を植えていました。
初めての苗の植付で、今後のトラブルを見越しての予備です。

その中の2本を使用することになりました。
植えていて良かったと思う瞬間です。

その2本の原因は、
①台風による折れ
②コウモリガによる食害

この2本も対策によっては防げていたものになります。
台風による折れは、延長する部分に棒をつけ誘引していましたが、棒を結んでいたビニールひもが劣化して強度が落ちていた状態で、台風の風で棒が外れ、棒と共に誘引していた枝まで飛ばされた経緯です。

ビニール紐の劣化を確認するか、あさひもやマイカ線など強度のあるものを使用することで避けられていました。
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この樹も十分再生可能ですが、移植用に残していた樹が旺盛なので移植することにしました。園で生育が一番悪かった樹でもあります。
※生育の遅い樹と旺盛な樹の根の違いは番外編へ

コウモリガの食害は、コウモリガはまずは周囲の草に生息し、その後ぶどうの樹に近寄り根元から浸食してきます。
その「まず周囲の草」がなければ生息しないので食害もありません。
天空農園では、除草剤を使用しませんので、手で草を刈っていましたが、農業の規模では刈るスピードより生えてくるスピードが速く間に合いませんでした。
現段階では、草刈機を使用しており、樹の周辺の雑草は生えない状況を作り改善できています。
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この樹も生育はしています。
今後育てても実も取ることは可能と考えられますが、長期的に見て寿命などを考えると移植させておいた方が無難と考えます。
この樹は天空でも上位に入る生育の良い樹でした。
※コウモリガの食害の状況はブログ内で紹介

何のトラブルに会うかわかりませんので、規模によりますが3本くらいの予備は準備しておくことが重要と感じます。

移植② ~移植の時期~
移植の時期 11月中旬、3月上中旬

11月中旬のポイント
■メリット

11月は葉が黄葉、落葉してくるため、上部に使用する水や栄養は少なく済み、移植により掘ることで根が少なくなったとしても株への影響は少なくて済む。
11月は8月と同様で根の成長が始まる時期である。
根の成長がある時期に移植できるのは、土との活着も早くなると考える。
■デメリット
しかし、これから冬を迎え水が使用できない場所であれば、乾燥により枯れることがある。

3月上中旬
3上中旬であれば樹に水が回りだすブリージングの始まる前までに行う。
発芽後も可能だが失敗の可能性が高まる。

ぶどうの場合は冬場の乾燥対策として11月には行わず、冬の感想が終わりブリージングの始まる春先に行うことが多い。

天空農園では、最初の移植作業でもあるため安全を期し、3月に行うことにした。

個人的には、幹、根の表面にワラを敷き乾燥対策を十分に行えば11月の移植の方が優位だと感じる。
それは、少しでも11月中に根が伸長し土と馴染んでおける時期あり、時期春にはすぐに成長を開始できるが、3月移植では根と土が馴染む時間が上部の成長に後れを取ってしまうと考えられる。

新規に植付を行う際にも、根を切り過ぎると上部の成長が遅れる傾向があるようにも思える。

移植③ ~移植の順序~
ステップ1 移植先の植穴の準備
ステップ2 移植する樹を掘りだす
ステップ3 移植する樹を移植先の植穴へ移植

移植のしやすい時期を間違えなければ、上記3ステップで簡単に行える。
ぶどうは移植のしやすい作物である。

各ステップを詳しく説明します。

ステップ1 移植先の植穴の準備
先に移植の樹を掘り、そのまま放っておくと乾燥します。
少しでも乾燥のリスクを無くすため植穴の準備を最初に行います。

ここでは、土が軟らかいかの状況確認と排水の確認をします。
掘るサイズは、移植用の樹の根の大きさにもよりますが、半径1mの大きさに
深さ50cm程度の穴を掘ります。
その際に中心は、移植の樹を置きますので土を残しドーナッツ型にしておきます。
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実際の根の深さは、20cmくらいの場所に多くありますが、
天空農園では植穴1m20㎝は掘って堆肥も混ぜており、排水も良くしてあるので
通常よりも深くします。
もう一度土を軟らかくすることもでき、根が深いと水不足など極度な乾燥時期でも耐えることができます。
実際には30cmもあれば良いと考えられます。

ステップ2 移植する樹を掘りだす
一番重要な作業です。
苗半作という言葉もあり、苗選びで半分決まるという意味でもあります。
この苗選びで重要なのは根です。
この掘りだす作業は、いかに多くの根を残せるかという事につきます。

掘り出す際、根を10分の9残せるか、10分の4残せるかを考えればわかると思います。
多くの根を残せれば、多くの葉や成長を助ける力が大きくなります。

①まずは株元から1mを試掘
深さ20㎝までに直径1㎝の太い根2~4本を探します。
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土が軟らかいと土器発掘のレベルでできますが、土壌の違いにより
掘り方も変わってくると思います。
天空農園では粘土質も混ざっているため、乾くと固まり濡れると粘土になる性質の箇所もあるので、砕くように行いました。

この地点で、1mを超えて伸びたものがありますので、引っ掛かりに注意ます。
太い根を見つけたら繋がっている先を少しずつ掘り、太い根の先端を出します。
その後、太い根たどって株元に向かい太い根を出して行きます。

太くないので見にくいですが、細根も切らずに掘って行きます。
90%根を残そうとすると4人で1時間くらい掛かります。
今回は90%残す方法で行っています。

太い根を見つけたらその脇をスコップで深く差し、揺さぶり乍ら土を崩していくと、
細根も残せスピードも速くなります。
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根を90%は取れた状況です。
少し狭いところに仮植えしていたので、太い根より細根が発達したものと思われます。

太い根を多く残す理由は、水の通り道でもあり、また前年の光合成などからの栄養を蓄えている箇所でもあるので、今年の生育に必要な箇所です。

細根は、水など吸収する箇所になり、葉から水分を蒸散させる量より細根からむ水を吸収する量が多くなければ元気がなくなり、最終的には枯れます。

ステップ3 移植する樹を移植先の植穴へ移植
移植用の樹を移動させる際に、細菌などのついている土などに当たらないように移動させます。

植穴に支柱を立て、樹を置き根を四方に広げます。
支柱などに誘引も行います。
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その後土を被せます。
土に空気が含まれ、ふかふかの土になってるので、根と土地を密着させるため
土を足で踏み固めるか、棒などで叩いて沈ませます。
その後、水を撒いて完成です。
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元々あったかのように出来上がりました。
順調に芽が出てくれたと願っています。

ぶどうピオーネの移植(番外編)
生育の遅い樹と旺盛な樹の根の違い
移植後
についてまとめます。

岡本先生のアドバイスでできました。
ありがとございました。

べイダー秀吉

 

 

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